活動内容|運動療法アルゴリズムについて

EIM in Action

活動内容

事務局
日本臨床運動療法学会

〒573-1191 大阪府枚方市新町2丁目3番1号
関西医科大学健康科学センター内 MAP
TEL&Fax:072-804-2554

EIMソリューション

EIMソルーションとは、EIMが提案する医療機関主導による運動療法アルゴリズムのことです。具体的には、医師が有疾患患者の運動処方を作成、地域の運動施設を紹介、そして、紹介先の運動指導専門家が運動療法を実施するという一連の流れを指します。この流れは、我が国における健康増進施設認定制度と相似していますが、より標準化・パターン化されていると言えます。
EIMソルーションでは、運動療法アルゴリズムを五つのステップに分割しています。

  1. 医師による身体活動量の評価

    医師が忙しい外来の中で患者の身体活動を評価するのは簡単ではありません。EIMでは、二つの短い質問によって、簡便に身体活動量を評価する方法(EIM Japanリソース>医療提供者向けアクションガイド>身体活動バイタルサイン)を推奨しています。

  2. 運動処方の提供

    Exerice is Medicineの封筒を見せる笑顔の医師 EIM Public presentation 2015
    運動処方とは、運動療法のための運動について、運動の種類・強度・時間・頻度などを規定することを指します。我が国では、既に平成8年(1996年)4月より運動療法処方の点数化が実現していますが、手順が煩雑なこともありほとんど実施されてきませんでした。
    EIMでは、運動処方賤の代用として“Rx for Health Series(疾患別運動療法プログラムのリーフレット)”(EIM Japanアクション>EIM Japanリソース>疾患別運動療法プログラムのリーフレット)を医師から患者へ提供ことを推奨しています。
  3. 運動指導専門家への紹介

    専門家と相談する男性 EIM Public presentation 2015
    医師および看護師は、患者を地域の運動施設(運動型健康増進施設、医療法42条施設、民間・公立フィットネスクラブ、総合型地域スポーツクラブなど)に紹介して、より積極的に運動するための努力を支援できます。
    医療機関と提携する運動施設があることが理想ですが、そうでない場合は、周辺の運動施設に健康運動指導士か理学療法士の資格を有する運動指導専門家のいるかどうかを確認し、日ごろから連携しておくと良いでしょう。
    EIM Japanでは、“医師からの運動処方に基づき、患者にあった運動プログラムを作成できる”健康運動指導士を講習会で定期的にトレーニングしています。受講者名簿(EIM Japan Network>健康運動指導士>EIM-ACSM標準運動療法プログラム講習会受講者名簿)をご参照ください。
  4. 医療機関の期待に応える地域EIMネットワークの構築

    トレーナーと話す女性 EIM Public presentation 2015
    有疾患者が運動による利益を享受しつつ、安全に運動を楽しむ場と機会を地域に増やすためには、医療機関が安心して患者を紹介できる運動施設・運動プログラム・運動指導専門家が必要です。
    EIM Japanでは、疾患の改善・予防もしくは疾患によって生じた機能低下の改善に、有効だと思われる質の高い運動施設・運動プログラム・運動資格に対し、積極的に後援する制度を設けました。EIM後援制度(EIM Japan アクション>EIM後援制度)をご参照ください。
  5. EIMアドバイザーの養成

    EIMアドバイザーの役割は、医療機関と地域の運動施設(EIMネットワーク)の間のリンク(仲介者)として機能することです。
    EIMアドバイザーには、EIMソルーション全体の効果判定を担うことも期待されています。
    下記に、東京都江東区で進むEIMソルーション実証実験(2020年4月現在)のシェーマを示しました。ご参考ください。

    EIMネットワークの図

EIM Japanリソース

医療提供者向けアクションガイド

「EIM医療提供者向けアクションガイド」は、医療提供者(医師、看護師など)の日常診療に身体活動・運動療法を組み込むための手順を簡単に示したものです。
参考資料(「身体活動・バイタルサイン」、「よりよい人生のために・活動的に」)と合わせてご活用ください。

アクションガイド項目

アクションガイドの一部として提供されています。実際の現場では、自由にカスタマイズして実行できます。

  • 身体活動バイタルサイン
  • 運動処方フォーム
  • コミュニティリソースのリーフレットのテンプレート
  • 座位時間を短縮してもっと動こう 患者配布リーフレット
  • よりよい生活のためにもっと活動的になろう 患者配布リーフレット
  • 業者のコード化と請求のヒント
  • 患者の初回評価フォーム・運動指導士用
  • 患者のフィットネスの進捗レポート・運動指導士用

医療提供者向けアクションガイド

医療提供者向けアクションガイド 参考資料

身体活動・バイタルサイン

患者の現在の身体活動レベルの評価は、「身体活動バイタルサイン」(Physical Activity Vital Sign:PAVS)を利用すると速やかに評価できます。PAVS はわずか2問で構成されています。
現行の「身体活動ガイドライン」である毎週150分の中強度の運動を患者が満たしているか否かのスナップショットが得られます。

身体活動バイタルサイン

よりよい生活のためにもっと活動的になろう

Exercise is Medicine の“Sit Less. Move More”(座位時間を短縮して もっと動こう)または “Being Active for a Better Life”(よりよい生活のためにもっと活動的になろう)配布用リーフレット(または高齢 者用、ティーンエイジャー用、小児用バージョン)は、座位時間を削減し、より活動的になる対処可能な最初のステップを患者が取りやすいようにデザインされています。
これらは特に、関心期や準備期にある患者に役立ちます。

よりよい人生のために

EIM-ACSM疾患別運動療法プログラム

EIMは、座りがちな人や有疾患患者に運動に関する基本的なガイドラインを提供するために、“Rx for Health Series(疾患別運動療法プログラムのリーフレット)”を作成しました。このリーフレットは、アメリカスポーツ医学会(ACSM)が、彼らの膨大なエビデンスの粋を集めて開発したものです。
“Rx for Health Series”は、医療提供者および運動の専門家が患者に対して身体活動(運動療法)を推奨する際に、サポートできるよう設計されています。リーフレットはご自由に印刷してご活用ください。ただし、このリーフレットを使用することで事故が生じた場合に、EIM Japanは一切の責任を取らないことをご承服ください。
現在、EIM Japanでは5種類のリーフレットを日本語訳し、ホームページ上にアップしていますが、他の疾患につきましても今後順次アップいたします。

日米のガイドラインの相違点

EIM-ACSM標準運動療法プログラムは、アメリカスポーツ医学会(ACSM)が長年蓄積した質の高いエビデンスに基づいており信頼性の高いものですが、一部内容が我が国の運動療法ガイドラインと異なります。
日米の相違点を示した対照表を作成しましたので、 “Rx for Health Series”を使用するにあたって、ご参考ください。

講習会

  • 医師向けの講習会に関するお知らせはありません
  • 市民の方向けの講習会に関するお知らせはありません

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