EIM in Action
活動内容
EIM in Action
活動内容
EIMソルーションとは、EIMが提案する医療機関主導による運動療法アルゴリズムのことです。具体的には、医師が有疾患患者の運動処方を作成、地域の運動施設を紹介、そして、紹介先の運動指導専門家が運動療法を実施するという一連の流れを指します。この流れは、我が国における健康増進施設認定制度と相似していますが、より標準化・パターン化されていると言えます。
EIMソルーションでは、運動療法アルゴリズムを五つのステップに分割しています。
医師による身体活動量の評価
医師が忙しい外来の中で患者の身体活動を評価するのは簡単ではありません。EIMでは、二つの短い質問によって、簡便に身体活動量を評価する方法(EIM Japanリソース>医療提供者向けアクションガイド>身体活動バイタルサイン)を推奨しています。
運動処方の提供
運動指導専門家への紹介
医療機関の期待に応える地域EIMネットワークの構築
EIMアドバイザーの養成
EIMアドバイザーの役割は、医療機関と地域の運動施設(EIMネットワーク)の間のリンク(仲介者)として機能することです。
EIMアドバイザーには、EIMソルーション全体の効果判定を担うことも期待されています。
下記に、東京都江東区で進むEIMソルーション実証実験(2020年4月現在)のシェーマを示しました。ご参考ください。
「EIM医療提供者向けアクションガイド」は、医療提供者(医師、看護師など)の日常診療に身体活動・運動療法を組み込むための手順を簡単に示したものです。
参考資料(「身体活動・バイタルサイン」、「よりよい人生のために・活動的に」)と合わせてご活用ください。
アクションガイドの一部として提供されています。実際の現場では、自由にカスタマイズして実行できます。
患者の現在の身体活動レベルの評価は、「身体活動バイタルサイン」(Physical Activity Vital Sign:PAVS)を利用すると速やかに評価できます。PAVS はわずか2問で構成されています。
現行の「身体活動ガイドライン」である毎週150分の中強度の運動を患者が満たしているか否かのスナップショットが得られます。
Exercise is Medicine の“Sit Less. Move More”(座位時間を短縮して もっと動こう)または “Being Active for a Better Life”(よりよい生活のためにもっと活動的になろう)配布用リーフレット(または高齢 者用、ティーンエイジャー用、小児用バージョン)は、座位時間を削減し、より活動的になる対処可能な最初のステップを患者が取りやすいようにデザインされています。
これらは特に、関心期や準備期にある患者に役立ちます。
EIMは、座りがちな人や有疾患患者に運動に関する基本的なガイドラインを提供するために、“Rx for Health Series(疾患別運動療法プログラムのリーフレット)”を作成しました。このリーフレットは、アメリカスポーツ医学会(ACSM)が、彼らの膨大なエビデンスの粋を集めて開発したものです。
“Rx for Health Series”は、医療提供者および運動の専門家が患者に対して身体活動(運動療法)を推奨する際に、サポートできるよう設計されています。リーフレットはご自由に印刷してご活用ください。ただし、このリーフレットを使用することで事故が生じた場合に、EIM Japanは一切の責任を取らないことをご承服ください。
現在、EIM Japanでは5種類のリーフレットを日本語訳し、ホームページ上にアップしていますが、他の疾患につきましても今後順次アップいたします。
EIM-ACSM標準運動療法プログラムは、アメリカスポーツ医学会(ACSM)が長年蓄積した質の高いエビデンスに基づいており信頼性の高いものですが、一部内容が我が国の運動療法ガイドラインと異なります。
日米の相違点を示した対照表を作成しましたので、 “Rx for Health Series”を使用するにあたって、ご参考ください。